FP1級通信添削の解答解説.34:NISA口座の非課税期間終了後の移管に関する問題
前回の、FP1級通信添削の解答・解説をお届けします。
ただいま、12/16(日)に開催する
・FP1級新制度&制度改正 徹底対策勉強会(CFP試験対応)
で使用する問題の中から、少しだけ抜粋して出題します。
今回のお題の問題と、皆さんからいただいた解答をご紹介します。
今回出題した問題は、下記の通りでした。
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FP1級新制度&制度改正 徹底対策勉強会(CFP試験対応) より抜粋
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2014年にNISA制度が始まったが、2018年12月にはじめて、NISA口座の5年間の非課税期間が終了することとなる。非課税期間の終了に関する下記のそれぞれの記述について、正しいものには〇を記入しなさい。誤っているものについては、誤りの箇所を正しい記述に訂正しなさい。
NISA口座の非課税期間終了後、そのNISA口座にある金融資産を特定口座に移管する場合、特定口座における取得価格(個別元本)はNISA口座から引き継がれず、翌年1月の最初の営業日の始値が取得価格(個別元本)となる。
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それでは、今回もお送りいただいた回答をご紹介しながら、補足の説明を
していきますね。
■1人目の回答
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NISA口座の非課税期間終了後、そのNISA口座にある金融資産を特定口座に移管する場合、特定口座における取得価格(個別元本)はNISA口座から引き継がれない。上場株式等の取得日は移管日、取得価額は払出日の時価となる。投資信託の取得日は移管日、取得価額は移管日の基準価額となる。
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質問です。
こういう場合は、「.....引き継がれず、移管日等の時価等になる」程度に大まかに答えればよいのでしょうか?(本番では、上場株式等と投資信託に分けて考えるほど厳密に考える必要はないでしょうか?)
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回答いただき、ありがとうございました!
回答いただいた内容であっているのですが、もう少し突っ込んで「払出日の時価」「移管日の基準価額」が、具体的にどの瞬間の時価を指しているのか、まで記述しているとベストです。
問題文には「翌年1月の最初の営業日の始値が」とありますが、これが誤りです。
正しくは「当年の最終営業日の終値が」となります。
年内の最終価格が、移管先の口座での取得価額となるわけですね。
質問いただいた件ですが、FP1級試験本番では、このような制度そのものを論述させる形式の出題は基本的にはありません。
問題文の一部をなさせる出題はありますが、その場合は説明しなおす箇所が厳密に書き切れるような出題の仕方をしますので、今回ご心配いただいているようなケースはないとお考えいただいて大丈夫です。
誤りを正確に直すためには、そもそも正確な知識が必要で、そこがピンポイントで問われます。
日々の勉強では、広く深く、勉強を積むよう意識していってくださいね!
以上が、解答&解説となります。
このような改正内容を、合計170項目近く学べるのが、12/16(日)に開催する
・FP1級新制度&制度改正 徹底対策勉強会(CFP試験対応)
です。開催がいよいよ3日後となりました。
合格を目指す皆様とお会いできるのを、楽しみにしています!
次回の問題は、後日改めて配信いたします。お楽しみに!
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今後の勉強会の開催予定
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■12/16(日) FP1級新制度&制度改正 徹底対策勉強会(CFP試験対応)
FP6分野の新制度と制度改正事項を徹底的に学びます。
独学では学びきれない初出題の問題でも、得点できるようになりますよ!
■12/22(土) FP技能士1級学科 頻出重要ポイント対策勉強会
独学では学びきれないけれども、試験に出題される点を中心に勉強します。
試験で高得点を狙い、合格を目指すノウハウが詰まった勉強会です!
■2019/1/13(日) FP2級 頻出重要ポイント&難問対策(1級基礎)総仕上げ勉強会
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