FP1級学科試験はどんな試験? 受験資格についても解説します
本日は、FP1級学科試験の概要について、ご紹介します。
初めてFP1級に挑戦する方も参考になるよう、基本的なところを解説しますね。
FP1級は、FP資格の最上位資格です。
広く深く専門的なファイナンシャルプランニング知識を有していることを、客観的にはかる試験となっています。
金融業界でも取得を目指す人はたくさんいますね。
このFP1級の資格を取得するには、学科試験と実技試験の両方に合格が必要です。
2級までと異なり、学科→実技、の順に合格していく必要があるのです。
したがって、FP1級取得のために、まず学科試験から挑戦をしていくわけです。
■1級学科試験の受験資格
ただ、そのFP1級学科試験には、受験資格があります。
その受験資格は、次の通りです。
・FP2級を取得し、FP業務に関し1年以上の実務経験を有する者
・FP業務に関し5年以上の実務経験を有する者
2級試験の合格だけでなく、実務経験まで求められます。
この実務経験は緩めに設定されており、ざっくり説明すると次の通りです。
・金融機関に勤めていれば、職種に関係なく実務経験となる
・FP6分野に関する業務をしている会社に勤めていれば、やはり実務経験となる
・FP6分野に関する業務に従事していれば、それも実務経験となる
・自分以外の人への資産相談に従事していれば、実務経験となる
これらに該当していれば実務経験にカウントできますので、参考にしてくださいね。
■試験は、基礎編と応用編で構成
FP1級学科試験は、基礎編と応用編に分かれています。
基礎編とは、50問の4択試験です。
2級の学科試験と同じく、全てマークシート方式です。
応用編とは、リスク管理を除く5分野の筆記試験です。
2級きんざい実技(個人資産相談業務・中小事業主相談業務)と似た構成です。
イメージとして、2級試験の学科と実技をセットにしたものが、FP1級学科試験として扱われているとお考えください。
配点は、基礎編が100点満点、応用編が100点満点、合計200点満点です。
基礎編と応用編の合計点が、満点200点の6割(すなわち120点)以上であれば、学科試験合格となります。
基礎編と応用編を個別に合格とはなりません。
基礎編と応用編のいずれか一方で6割得点しても、合計で120点未満なら、学科試験は不合格となります。
その時は再度、基礎編と応用編をともに受験しなおさなくてはなりません。
■試験時間は各150分
基礎編は午前に、応用編は午後に行われます。
どちらの試験も、試験時間は150分と長丁場です。
1問当たりの時間は3級2級と比べて少しゆとりがあります。
しかし、しっかり勉強しても解けない問題が多く残るのが一般的です。
そのため、答えを悩んでひねり出すことに時間を使うことになります。
時間は長いですが、精神的には楽でない試験だと思っておいてください。
■合格率は10%程度
この学科試験に合格したら、実技試験の受験へと進むことができます。
しかしこの学科試験の合格率は、わずか10%程度です。
テキストと問題集を繰り返し取り組んでも、合格できない方が圧倒的多数です。
2級までと異なり、合格の壁はとても高い試験と言えます。
以上、FP1級学科試験について、簡単な概要をご紹介しました。
最後に書いた「合格率10%」が、一番インパクトが強かったかもしれませんね。
皆さんは、この難関FP1級学科の合格を狙っていらっしゃることでしょう。
その後押しのため、私から今後、学科試験対策の情報を配信していきます。
ぜひ一人でも多くの方に、1級合格を勝ち取ってほしいと思っています!
次回は、2級と1級の違いを中心に、ご説明していきますね。
今後の配信をお楽しみに!
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